財産をあげちゃえばいい？【贈与】

万が一のとき、相続税がかかるなら、あげちゃえばいいのでは？と思うかもしれません。
まあ、国もそこはわかっていて、対策されています。

財産をあげると、税金がかかる【贈与税】

「相続するときは税金がかかるのか、じゃあ、生きているうちにあげちゃおう」と思うかもしれません。
相続のときに1億円の財産があり、相続人が2人だと、385万円の税金がかかります。
1億円のうち、たとえば6000万円を先にあげておけば、税金がかかりません。

しかしながら、そのあげた6000万円に税金がかかるのです。
受け取った人（子）に、2600万円の贈与税がかかります。
なかなか厳しいものです。

贈与税は、年間110万円までならかかりません。
これを利用して、ちょっとずつ、複数人に贈与することもできます。
受け取った人ごとに110万円です。

たとえば、子供2人に110万円ずつあげれば、年に220万円を税金なしで渡せます。
しかしながら、これは例外があるのです。

亡くなった日から3年前以降に、相続人へあげた財産は、相続税の計算に入れます。
たとえば、1年前に600万円を贈与していて、相続する財産が5000万円なら、相続税は、
600万円＋5000万円＝5600万円
を元に計算します。

はやめに贈与しておきたいものです。

贈与税は、金額に応じてこのくらいかかります。
これを多いと考えるかどうか。
贈与をすすめるなら、たとえば、300万円贈与して、19万円を払うという選択もおすすめです。

この制度は2022年現在はまだあるのですが、今後なくなる可能性もあります。
なおさら早めにあげておきたいものです。