税務署が個人の財産なんて把握していないでしょ?と思うかもしれません。
しかしながら、予想以上に税務署から把握されているものです。
銀行の口座はすべて把握している
相続税の申告では、すべての財産を洗い出し、税金を計算します。
口座がたくさんあり、「1つくらい抜けても大丈夫だろう」と思ってはいけません。
銀行の口座は税務署にすべて把握していると思っておきましょう。
もちろん、把握していない、バレないから……という問題ではありません。
事実は事実として、税金を計算しましょう。
(節税はもちろん積極的に考えるべきです。)
銀行の過去の取引も把握
税務署側では、銀行の過去の取引も把握しています。
1年前に、誰かに1000万円を振り込んでいたら、「贈与=あげた」のでは?と思うわけです。
相続の3年前以降の贈与は、相続税の対象となります。
そういった過去の取引がヒントになるのです。
相続税の仕事で過去の通帳も確認させていただく理由
相続税の仕事では、過去の通帳も確認させていただきます。
おおむね6年ほどです。
その理由は、贈与がないかどうか。
税務署の方と同じ見方をするのです。
相続税の申告のときに、しっかりチェックして、正しくしていれば、あとで税務署の方から指摘をいただくことはありません。
もし後から指摘があると、罰金がかかります。
せっかく引き継いだ大切なお金。
無駄に罰金を払わなくていいようにしたいものです。