相続で困る事例

いざ相続!となったときに何が困るのか?
その事例を挙げてみました。

遺言がない

遺言とは、誰にいくらの財産を相続するかを書いたものです。
これがないと、残された家族で、「どうわけるか」を話し合う必要があります。
ややこしくなるわけです。

ただ、その遺言の内容が曖昧だったり、法律のルールに沿っていなかったりしたら、意味がありません。
本人がメモをして置いておくだけではダメなのです。

家族の仲が悪い

たとえ遺言があったとしても家族の仲が悪いと、もめます。
遺言がなかったら、なおさらです。

「おねえちゃんは、私立に行った」
「◯◯(弟)は、留学させてもらった」
「私は、一緒に住んでいた!」
「おれは長男だ」
「連絡もろくにしてなかったじゃないか」
など、言い出したらキリがありません。

不動産や株がある

相続する財産に不動産や株があると、いいなと思うかもしれません。
ただ、不動産は、きっちり分けることができないものです。
不動産だけ1億円あり、3人で相続した場合、どうわけますか?
一緒に住むわけにも行きませんし、ケーキのように3等分できません。

それでいて、税金が3000万円となったら、誰が払うのでしょうか。

株は、その中でも上場していない会社のもの(中小企業)は、値段が決まっていませんし、自由に売ることもできません。
値段は計算で決めることになります。
これも株が1億円あり、3人で相続したら……。
分けることができますが、株を複数人が持つことは経営上好ましくありません。
後々のリスクになります。

そして、株をもらっても売ることができなければ、意味がないわけです。

こういった困る事例をさけるべく、準備しておきましょう。
・遺言を準備する(家族仲が悪いならなおさら)
・不動産や株があるときは、分け方に注意しつつ、お金も準備する
ということです。

家族仲を良くするのも大事ですが、これはなんとも……。
相続があったら(お亡くなりになったら)仲が悪くなるなんてこともよくある話です。

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